大好評をいただいている本セミナーも、なんと7年目。
今年も、人材育成担当者のバイブル、『企業内人材育成入門』(ダイヤモンド社)の東京大学 大学総合教育センター 中原 淳准教授と熊本大学大学院教授社会文化科学研究科 北村 士朗准教授を講師に迎え、企業内人材育成に関する諸理論および最新の学術的研究成果を学びます。PIC04149_R 

本セミナーでは、企業内人材育成を考えるうえで押さえておきたい基本的な知識を得ると同時に、グループディスカッションなどを交えたワークショップを通して、各自が所属する組織、職場の人材育成や能力開発の「あり方」や「やり方」を見直すことを目的としています。

今年も全国から50名を超える人事・教育担当者、マネジャーの方々が集まりました。まずは、テーブルごとに自己紹介から。参加者同士、話し合う機会が多いのも、このセミナーの特徴です。

PIC04190_R午前の部は、中原先生が担当。
「なぜ今、人材育成が経営課題になっているのか」について、職場自体の変化、雇用慣行の変化や、失敗を許容しない風土など、いくつかの仮説を紹介。その後、「現場で人が育つメカニズム」について、人材開発の基本となる「職場巻き込み」研修軸、経験軸、ピープル軸の3本を解説。押さえておきたい諸理論から最新の知見まで、中原先生がわかりやすくレクチャー。途中、グループディスカッションやレゴを使ったワークショップも交えつつ、参加者は自社の人材育成の課題について対話し、振り返りました。

 ランチタイムは、ランチを取りながらのネットワークパーティ。参加者同士や講師との交流の場となりました。他社の人材育成担当者とのネットワークづくりもこのセミナーの目的の一つです。

PIC04289_R午後の部は、北村先生による「若手育成の実際」。まずは参加者同士、自社の人材育成についての問題や課題について話し合います。参加者からは「人材育成について人事と現場の意識に差がある」「若手の成長する部署としない部署がある」など、様々な課題が挙げられました。「職場で学べなくなった」と言われるようになって久しい職場でのOJT。北村先生は、人事・人材育成部門にできることについて、

1.人事制度を整備する
2.マネジャーに部下育成の動機づけをする
3.マネジャーにツールを提供する
4.現場での人材育成を支援する

の4項目を提案。それぞれについて、具体的事例も取り上げながらそのポイントを解説。折々にはさみこまれたディスカッションでは、参加者は、職場での人材育成の課題に対して人事・人材育成担当者ができることを考え、話し合いました。

PIC04277_Rなお、休憩時には中原淳先生の新刊、3月10日発売の『研修開発入門 会社で「教える」、競争優位を「つくる」』が並びました。

人材育成についての学術的な理論背景を知ることは、企業が直面するさまざまな人材育成課題について考える際、問題を整理し、解決の糸口を探るための大きな助けになります。また、ディスカッションやネットワークパーティを通して、他社の状況を知ることで、自社の人材育成を改めて振り返って考える良い機会ともなったのではないでしょうか。