1月7日(火)、原宿・ダイヤモンド社にて北海道大学大学院経済学研究科教授 松尾睦先生による「経験学習実践塾」3期(通称:松尾塾)の第1回が行われました。「経験学習実践塾」とは、松尾先生から「経験学習」理論に沿ったアドバイスを受け、参加者同士の相互コンサルティングを行いながら、自社課題に即した経験学習を促す仕組みをプランニングし導入、課題解決を図ることを目指すアクションラーニング型の3回講座です。

ご参加いただいたのは、メーカー、金融関係など企業7社14名の人事育成担当者の方々です。5ヵ月、3回にわたる講座ということで、まずは一人ひとり自己紹介から。自己紹介とともに、各社の人材育成の現状と課題をその場でカラーペンを使って1枚のシートにまとめてプレゼン。参加者の方々の課題は、「チャレンジ人材の育成」「マネジメント人材の育成」「部下育成を重んじる組織風土の醸成」などさまざまです。_IGP4056_R 

今回は初回ということで、まずは松尾先生による「経験学習」についての講義から。講義では、「経験学習」理論やそれに関わるさまざまな研究成果について、ワークシートや参加者同士の対話をはさみながらわかりやすく説明。経験学習を促す仕組みに関しても、4社の事例について詳しく解説いただきました。

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後半は実際に「経験学習」を実施されている企業による事例発表です。その企業では、中堅層を強化するため、数年前から人事制度を変更し、ビジネスキャリア(リーダー)かエキスパート(現場力)か、どちらかのキャリアを選択し、育成するコース選択制度を立ち上げました。制度変更にあたっては、自社で活躍するハイパフォーマー人材がもつコンピテンシーを調査。調査によって30代前後の仕事経験が重要ということが明らかになりました。_IGP4050_R

そこで、この年代の階層向けに、仕事経験から成長を促進する経験学習サイクルを体得できるよう、自らの仕事経験を振り返って自身の強み、弱みを知り、必要となるスキルや仕事経験を身につけることができるような「自己研さん計画」の立案を目的とした研修を企画。また、仕事の基礎を徹底し、大きな仕事経験にチャレンジするための基盤をつくるためのビジネススキル研修を強化しました。

この事例発表後は、参加者から多くの質問が寄せられ、活発な議論が交わされました。

 最後は各自、自社でどのようなアクションを起こすのか、それぞれこの実践塾におけるゴールを発表しました。「マネジメント層の部下育成力向上」や「全社的な経験学習マネジメントの仕組み構築」など、さまざまなアクションプランが挙がりました。それぞれの取組みについて、参加者や松尾先生から細かい指摘、アドバイスを受けました。

_IGP4081_R講座終了後のネットワークパーティでは、参加者同士、グラスを片手に、軽食をつまみながら談笑し、人材育成について情報交換したり、互いのアクションプランについて話しあったり、疑問点を松尾先生に質問したり、と楽しい会となりました。

参加者は3月の第2回に向けて、アクションプランを実践していきます。次回、どんな成果が見られるでしょうか。

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下記に参加者の声をお届けします

各社の発表内容がリアルで勉強になった。
松尾先生の説明や解説、アドバイスが的確で、なるほどと思うことばかりでした。
各社、共通の課題や個別の取組みがあるので、とても参考になった。
良い意味で時間を気にせず(かけ足にならず)、思いを語り合えたことは、
 この実践塾ならではだと思いました。
各社で似たような課題を持たれていることがわかり安心できました。
 いろいろと相談できそうなところがよい点だと思います。
松尾先生の話しは非常にわかりやすいです。