ダイヤモンド社人材開発編集部は5月11日(水)~13日(金)まで日本橋で行われた日本最大級の人事フォーラムHRサミット2016に出展。東京大学大学総合教育研究センター准教授 中原淳氏とラーンウェル代表 関根雅泰氏が研修開発についての講演を、ダイヤモンド社間杉俊彦が内定者フォローに関する講演を行いました。
5月11日(水)には特大講演会場にて中原淳氏と関根雅泰氏によるセミナー「『現場で実践される研修』をつくる」が開催され、約300名が参加しました。ダイヤモンド社が提供する「研修開発ラボ」の監修者とメインファシリテータによる “掛け合いセミナー”です。
前半は中原先生によるミニレクチャー。企業内で行われる研修とは単なる「教授行動」(教え学ぶこと)ではなく「経営行動」。研修は企業の成果につなげていく必要があります。そのためには、研修で学んだことを学んだだけで終わりにせず、現場で実践し、変化を生み出す「研修転移」が重要となってきます。ということで、「研修転移」についての基礎知識を学ぶところからスタート。
といっても、単なる講義だけでは終わりません。「聞く」「聞く」「聞く」「帰る」ではなく、「聞く」「考える」「対話する」「気づく」ことが「学び」である、という中原先生の信念により、隣席の人との対話を交えながらレクチャーが進みます。中原先生が特に強調するのは、研修前の準備や研修後のフォローの重要性です。研修を研修室だけで終わらせず実践に結び付けるためには、研修での学びを現場とつなげる工夫が必要で、そこには、現場の上司を巻き込むことが鍵となるようです。
実践される研修を開発するためには、「研修前」「研修中」「研修後」という3要素を押さえて組み立てていくことが不可欠。ということで、後半は「研修開発ラボ」のメインファシリテータであり、研修講師としての経験も豊富な関根氏との掛け合いトークで、研修効果を高めるために「研修前」「研修中」「研修後」に取り入れられる様々な事例が紹介されました。
最後は2016年7月5日(木)~6日(金)に行われる「研修開発ラボ」についてのご案内。「研修開発ラボ」とは、『研修開発入門』(東京大学 大学総合教育研究センター準教授中原淳著・ダイヤモンド社刊)に基づき、各企業の人事担当者、教育担当者様が自社の経営上の課題を踏まえて研修、開発、実施、評価できるようになるための学びの場。著者である中原淳氏監修の2日間の特別講座です。
メインファシリテータはラーンウェル代表の関根雅泰氏。サブファシリテータはラーンウェルの鈴木英智佳氏と元ソフトバンクユニバーシティで講師ビジョン株式会社代表取締役の島村公俊氏。2日目には監修者である中原淳氏も登壇します。
「研修開発ラボ」、次回は2016年7月5日(木)~6日(金)に同様のプログラムで行われます。自社の研修を見直したい、研修設計の基本を学びたい、という研修開発担当者の方、ぜひご参加ください。
一方、5月13日(金)には、ダイヤモンド社人材開発編集部 副部長 間杉俊彦による講演、「優秀人材を逃さない『内定者フォロー』の最新事例」が行われました。
講演では、中原淳氏の新著「アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ」(三省堂)中の「内定者フォロー試作は入社後の組織適応を促すのか」という論文を引用しつつ、内定者フォローには様々なものがあるが、優秀人材を逃さない「内定辞退防止」に効果的なものとそうでないものがある、と説明。
そして、「内定辞退防止」に効果的な要因の一つとして、内定時期から社員のような意識を持ってもらう「早期身内化」というキーワードを挙げ、実際にあった「早期身内化」の事例を数多く紹介しました。「会社説明会など次年度の採用を手伝わせる」、「イベントに招待し接触頻度を高める」といったものから「内定者の名前入り印鑑を配る」など、ユニークな事例も。なお、「内定辞退防止」のための施策は内定時期だけではなく、募集時や面接など、採用プロセス全体を通して考えていくべき、とも指摘しました。
その後、ダイヤモンド社の内定者フォローツール「フレッシャーズ・コース」を紹介。自社のニーズに合ったツールを選択して効果的な内定者フォローを行ってほしい」と締めくくりました。
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内定者フォロー・ツールを活用した「内定辞退防止」事例
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【セミナー概要】
内定辞退を防止する内定者フォローのポイントは、「自分がこの会社を選んだことにゆるぎない自信を持たせること」⇒内定期間中の会社とのコミュニケーションがカギ!『フレッシャーズ・コース』は、入社までの不安や疑問を解消し、モチベーションを高める内定者フォローツール(全7巻)であり、各巻の内容に関連させた「コミュニケーションペーパー」人事担当者と内定者との双方向コミュニケーション・ツールがセットになっています。
本セミナーでは、『フレッシャーズ・コース』を活用し、内定辞退防止や早期戦力化に取り組み、成功している事例をご紹介しながら、内定者フォローのポイントを解説します。